冬の山人の手仕事で、黒檜を使った曲げ輪作りを始めました。

なかなか思い通りにいきませんが、冬の間の狩猟の合間に作っていきます。

天然黒檜の弁当箱で、1段または2段での使用ができますし、板と板は山桜の樹皮で縫い合わせてあり、箸も付けてみました。



昔の山人は、冬の間曲げ輪を作ったり、ヘラや杓子を作ったりしていました。

山人を目指す私としてもやらなければ楽でいいんですが、桧枝岐の伝統を次の世代に伝えて行くのは、今の時代に生きる私達に課せられた義務だと思い、四苦八苦しながらやっています。
次の世代が受け入れるかどうかは解りませんが・・・

伝統を消すのは簡単なんですが、一度消えてしまうと元に戻すことが困難となってしまうので、ほとんど収入とならなくてもやるしかないですね。こんな生き方は間違っていると云われるかも知れませんが、たぶん最後となってしまうであろう山人をめざします。

曲げ輪の材料はネズコという檜の一種で、柾目の薄板を曲げて山桜の皮で縫い合わせて作ります。工程順に随時お知らせしたいと思います。

ついでといっては失礼ですが、昨日行われた大人の雪遊びのイベントの写真を載せておきます。こんな体験をしたい方は来年お出でください。



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