1/17の孵化直後の岩魚の姿を覚えていますか。

あれから2ヶ月以上が過ぎた一昨日から、餌を食べ始めました。正確に言うと、餌を与え始めましたというのが正解です。

何十万もの稚魚を写真に撮ってもなんだかよく解らないんで、白い洗面器に移して撮影しました。多少お腹が膨らんでいるのは、餌をたべた証拠です。

1/17の時点でお腹に付いていた黄色い袋の栄養を全部吸収し、体長が孵化時点より5mm位長くなっています。

この時期の餌は栄養価が高く、自分の体重の5〜10%位与え、3〜4ヶ月後に2〜3gとなり一部は河川に稚魚放流されます。

考えてみるとこの何十万もの稚魚のうちで、親魚となって子孫を残すことができるのは1%未満で、しかも麻酔でわからないうちに卵を搾り出されるんですからかわいそうな気もします。

私自身が岩魚の生命を、いとも簡単にコントロールしていいのかと時々考えさせられますが、それが出来るんですからすごい時代ですね。




渓流釣りの好きな方には待ちに待った解禁が近づいてきました。

釣りキチの方は、解禁日の一匹目を思い浮かべて今から準備をしていると思いますが、4/1も今日のように暖かな陽気だといいですね。

桧枝岐は4/1が解禁となっていますが、今日近くの川に行ったら岩魚の姿が見えました。

少しピントがあまいんですが、岩魚に気づかれないようにゆっくり近づいた精一杯の結果ですから我慢してください。

数年前からやっている岩魚の発眼卵放流の成果が、今年あたりから少しづつ出て来そうな気がするんですが、自然の事ですから解りません。でも稚魚や成魚の放流よりは、自然に近い状態で成長するので、天然の岩魚と遜色のない岩魚に成長していると思います。

テンカラの時期の岩魚と比べるとまだ少し痩せていますが、4/1に笑顔で帰宅できるように準備を怠り無く・・・


毎日雪いじり(雪の片付け)で更新がおくれました。

それでは本題に入ります。

10月の下旬に採卵、受精した岩魚がやっと孵化しました。
検卵(覚えていますか?)や、毎日の泥清掃を経て、採卵から約75日目の頃から孵化が始まり、今はほとんど孵化が終わりました。

孵化した岩魚(仔魚とも言います)は体長が15〜20mmで、お腹に栄養の入った袋(黄色の部分)をつけ、この栄養で餌を食べられる様になるまでの間生きていきます。
中央やや左の卵はもうすぐ孵化する卵で、卵の中で丸まっているのが解ると思います。

卵から卵膜を破って出てくるときは、自分の動きで破るのではなくて、卵膜を溶かす酵素を出して卵から出てきます。
その酵素によりまるで石鹸の泡の様な状態になります。

眼の下の部分に赤い部分があるのがわかると思いますが、これは心臓で小さくとも確実に鼓動しています。

自分で餌を食べる様になるのにはもうしばらく時間がかかりますが、食べ始めたらお知らせします。

この写真の岩魚を釣った方はきっと良い事があると思います。ジャンボ宝くじの1等当選並の低確率ですから・・・
 
HPをご覧の皆様、あけましておめでとうございます。今年も山人日記をよろしくお願い致します。

今年のトップバッターはボタモチです。

ボタモチと言っても食べ物ではありません。冬の冷たい水に溶けない雪がシャーベット状になり流れて来る物をボタモチといいます。

普通の河川や沢でボタモチが流れても何の問題も無いんですが、水の中でしか生きる事のできない岩魚の養殖にとっては一大事なんです。
これが取水側に付くと水が止まりますし、排水側に付くと池があふれたり、水圧で排水の網が壊れて岩魚が逃げ出したり大変です。それも水温や気温の下がった夜中に発生しやすいので時々とってやらないといけませんから、大晦日から寒い吹雪の中で徹夜作業です。

2〜3年かけてやっと育てた岩魚を一晩でパーにすることもあるので正月もありません。
岩魚なんて餌だけ与えていれば・・・などと考えている方、いろんなアクシデントを乗り越えないと岩魚は育たないんです。

そして岩魚を釣ったらその岩魚がどうやって授精し生命を受け、どんなアクシデントを乗り越えて来たか、どんな手間をかけて大きくなったのか良〜く考えてみてください。
そうすると不思議なことに岩魚が釣れるんです。 ためしてみてください。

現在1月1日午前2時20分、天気は吹雪、気温-8.4℃、水温0.4℃、風速?(測定器具無し)
こういう夜は、早く春が来ればいいな〜と心の底から思います・・・

この間検卵した岩魚の発眼卵を先日放流しました。
観光協会の会員の方などに協力してもらい、10万粒以上を放流しました。

今年は雪が無いので、例年では放流が不可能な場所にも放流出来、来年以降の釣果が期待できると思います。

穴の開いた木製の箱に約3000粒の発眼卵をいれて、冬場でも水が涸れることの無い、なるべく湧水のある様な場所を選んで放流してきました。
孵化し泳ぎだして箱からでるまで雪の中で、入れ物の回収にも行けない状態なので、自然に影響が無い様にプラ製で無く木製の箱にしています。

一昨年は放流の直後に季節はずれの大雨で増水し、かなりの量が流されてしまったんですが、今年は会員の方の努力が無駄にならないように無事孵化する事を願っています。